韓国で話題になった、自己啓発書を訳しました。

本好きの方におすすめ「ブッククラブ」

 

こんにちは。今日は韓国の出版社が運営している「ブッククラブ」について紹介します!

ブッククラブとは

韓国の出版社が運営するオンラインの読書サークルのようなもので、年会費を払うと書籍やグッズがもらえたり、作家さんのトークショーなど会員限定のサービスを受けられる。
現在は文学トンネ(문학동네)と民音社(민음사)の2社で運営中。

 

私は今年度、文学トンネのブッククラブに加入しました! (民音社の方にも加入しようか迷っています^^;;)

実際にどんな特典があるのか、紹介したいと思います。

入会特典

加入してすぐに、入会特典で「ウェルカムキット」が届きました。その内容がとても豪華だったので紹介します。

・選択図書4冊

2冊は全員共通の書籍でパク・ワンソのエッセイと「若い作家賞」の受賞作品集。そして文学トンネのベストセラー作品のなかから、自分が読んでみたい2冊を選ぶことができます。

普段自分では買わないような本や、読みたかったけれど買わずにいた本を読むことができるとてもいい機会だと思います! 小説やエッセイ、詩などのジャンルに分かれていて、選択しやすかったです。村上春樹や益田ミリ作品などもありました。(私は4月に加入したのですが、その後新刊なども追加されていました)

ちなみに私は、チョ・ナムジュ『귤의 맛』とシム・チェギョン『천문학자는 별을 보지 않는다』を申請しました。

『귤의 맛』は青少年向けの作品ということもあり、とても読みやすかったです。すでに『ミカンの味』というタイトルで日本語訳版も販売されているようです。(『アーモンド』でおなじみ矢島暁子さん訳。日本語訳も読まなくては)

『천문학자는 별을 보지 않는다』は、女性天文学者のエッセイということで発売当時から話題になっていたので申請しましたが、専門用語などが少し読みづらく、まだ読了できないでいます…笑

・会員カード

指定のカフェでコーヒーが一杯無料になるらしいのですが、残念ながら該当のカフェはソウルにしかありませんでした(T-T)

・グッズ

エコバッグ、シール、ノート、リーディングガイド、ドリップコーヒーなどが入っていました! とても盛りだくさんで、ウェルカムキットだけで元が取れてしまう…と嬉しくなりました😁

 

出版前の本が読める

レビューを書くことを条件に、出版前の書籍を読めるチャンスもあります!

『궤도의 밖에서, 나의 룸메이트에게』

こちらはまだ表紙もできていない状態です! こういった状態の本を受け取るのは初めてだったので、とても不思議な体験でした。

『밝은 밤』

こちらは日本でも大人気の作家、チェ・ウニョンさんの初の長編小説。こらちは「ティーザーブック」といって、通常5章あるうち2章までが収録されています。

一緒に送っていただいたマスキングテープは、日本語にも翻訳されている『わたしに無害な人』、『ショウコの微笑』のフレーズが印字されていてとてもかわいいです^^

 

会員限定の作家トークショー

今年は、チェ・ウニョンさん、シム・チェギョンさん、キム・ヨンデさんの3名のトークショーが開かれる予定です! 個人的に、チェ・ウニョンさんはとても好きな作家さんなので発表があったときはすごく嬉しかったです。それから、ウェルカムキットでシム作家の本を選んだところだったので、どんなお話しが聞けるのかも楽しみです。

そのほかにも年末に書籍のプレゼントがあったり、メールでリーディングガイドなどが送られてきます。定期的にメールが送られてくるので、「読まないと!」という気分にさせてくれます。

昨年はオフラインでの読書会なども開催されていたそうですが、今年はコロナの影響でなくなったそうです。

年会費

文学トンネ:5万ウォン

民音社:4万ウォン

文学トンネの方が少し高いですね。

出版社ごとにグッズやイベントも工夫が凝らされていて個性が光っています。また、送ってもらえる書籍もブッククラブ会員限定のデザインのものがあったり、発売前の本の表紙を選択(投票)できたりと、特別感を味わえるところがとても素敵だと思います。

私は文学トンネのInstagramでこのブッククラブについて知ったのですが、ウェルカムキットの構成が豪華だったこと、会員限定の作家トークショーなどに惹かれて加入しました。

実際にはウェルカムキット以外にも書籍をもらえる機会があったり、新たな作品に出会うきっかけになったのでとても満足しています!

 

・韓国在住の方

・韓国文学に興味はあるけれど、何を読んだらいいかわからない

特別感を味わいたい

こんな方々にオススメです。好きな作家さんやグッズを見て、どちらのブッククラブに入るか検討するのもいいかと思います。

興味のある方は「북클럽」と検索してみてください!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。