韓国で話題になった、自己啓発書を訳しました。

リーディング

2023年に初めての訳書が刊行されたあとから、少しずつレジュメ(シノプシス)を書くリーディングのお仕事が入ってくるようになりました。

まだまだ経験は浅いのですが、気づいたことをまとめておこうと思います。

依頼の経路

編集者さんから直接お願いされることもあれば、翻訳会社を通しての依頼もあります。ちなみにジャンルはノンフィクションが多いです。

書き方や分量

翻訳会社を通しての依頼はフォーマットがあり、分量は10枚前後。

編集者さんからの依頼は特にフォーマットや枚数の指定はなく、章ごとの内容をできるだけ手短にまとめるようお願いされました。

期間

期間はだいたい2週間前後の場合が多いです。

おすすめの本

レジュメの書き方について学べる書籍をご紹介します。(タイトルをクリックすると、Amazonのページにとびます)

『文芸翻訳教室』

フィクションのシノプシスの書き方が知りたい方は、これさえ読めばポイントは全て網羅できるはず。とても丁寧に解説してあります。

 

・翻訳家になるための7つのステップ 知っておきたい「翻訳以外」のこと

ノンフィクションの書き方がくわしく書いてあります。また、持ち込みの際のポイントや自己アピールの仕方など、翻訳者の営業についても学べます。

 

『出版&映像翻訳完全ガイドブック』

レジュメの書き方や構成について、数頁にわたって説明してあります。完成版がイメージしやすいです。書き方に悩むたび、手に取ってくり返し読んでいます。

 

『通訳翻訳ジャーナル 2021年7月号』

こちらは中古しかないようですが、翻訳家さんの実際のレジュメが載っていてとても参考になります。

 

レジュメを書く際のポイント

  1. 原書の読み込みと並行して類書をいくつか読み、類書との比較や日本でのアピールポイントから書き始めるとどんどん筆が進む。
  2. マイナスのポイントも正直に書くこと。ただし、作品やジャンルによってそのポイントをどの項目に書くか、どうフォローするか見極める。(例えば、冗長だというレビューが散見されるならそれを書いた上で、参考になりそうな構成や文体の類書を紹介するなど)
  3. 小見出しをうまく活用する
  4. 韓国の出版社はSNSのマーケティングが上手。何かヒントが得られるかも。

あくまで私のやり方です。なんか偉そうなことを言っていますが、毎回メモの取り方やまとめ方に悪戦苦闘しています。

 

書いても書いても難しいリーディングですが、普段自分が選ばないような作品に出合えるのはとてもうれしいです。

とにかく練習あるのみだと思うので、引き続きレジュメを書く練習をがんばりたいと思います。